否決された奇策:GreenlightがGMに提案した二種類株は退けられた
① 会社概要
General Motorsは米自動車大手。株価の割安が続き、資本構造をどう工夫すれば価値が引き出せるかが論点だった。
② アクティビストの登場背景
2017年、Greenlight(David Einhorn)が、GM株を「配当重視株」と「値上がり重視株」の2種類に分ければ株価は倍増すると主張する異例の提案を行った。
③ 会社・取締役会の対応
GM経営陣と大半の機関投資家は、この複雑で前例のない仕組みに反対した。
④ 結果と評価
提案は株主総会で否決された。ただしGMはその後、通常の自社株買いを拡大しており(局面で+約2%)、資本返還の議論自体は前進した。
⑤ 日本の経営者・取締役への示唆
アクティビストの提案が常に正しいわけではなく、市場が「行き過ぎた金融工学」を退けることもある。しかし提案が否決されても、その根っこにある問い(=割安放置と資本返還)は残り、会社は結局そこに応える形で動く。奇策は退けられても、論点は残る。
⑥ 出典
公開報道(GreenlightによるGMへの二種類株提案と、株主総会での否決、2017年)