「経営者を連れてくる」アクティビズム:Pershing SquareがCanadian Pacificを一変させた
Canadian Pacific Railway × Pershing Square Capital(2011-2012年)
① 会社概要
Canadian Pacific Railwayはカナダの大手鉄道会社。北米鉄道の中で営業効率(オペレーティング・レシオ)が最下位クラスで、資産の潜在力を活かしきれていなかった。
② アクティビストの登場背景
2011年、Pershing Square(Bill Ackman)が大株主として登場。問題は資産ではなく経営にあるとして、現CEO Fred Greenの交代と、鉄道再建の名手Hunter Harrisonの招聘を要求した。
③ 会社・取締役会の対応
委任状争奪戦を経てAckmanが勝利。Hunter Harrisonが新CEOに就任し、抜本的なオペレーション改革に着手した。
④ 結果と評価
Harrison体制下で営業効率は北米最下位クラスから最上位クラスへ転換。株価は大幅上昇(局面で+22%)し、史上最も成功したアクティビズムの1つとなった。
⑤ 日本の経営者・取締役への示唆
アクティビストの武器は「資本政策の要求」だけではない。「誰が経営するか」そのものを差し替えにくる。業績不振の原因が事業ではなく執行力にある場合、外部は具体的な後継経営者の名前まで用意して迫る。取締役会が経営者の交代を能動的に握れているかが問われる。
⑥ 出典
公開報道(Pershing SquareによるCanadian Pacificへの介入と、Hunter HarrisonのCEO就任、2012年)