一つの会社に二つの事業:Third PointがBaxterに腎臓事業の分離を迫った
Baxter International × Third Point(2021-2022年)
① 会社概要
Baxter Internationalは米国の医療機器・医薬大手。病院向け製品事業と腎臓ケア(透析関連)事業を併せ持ち、それぞれが複合体の中で割安に評価されていた。
② アクティビストの登場背景
2021年、Third Pointが、両事業は性質が異なり別々の方が価値が出ると主張し、分離を要求した。
③ 会社・取締役会の対応
Baxterは腎臓ケア事業をVantiveとして切り出す方針を採用した。
④ 結果と評価
Vantiveの分離は最終的に実行され(局面で+約6%)、Third Pointの「分ければ価値が出る」という主張が実現した。
⑤ 日本の経営者・取締役への示唆
同じ「医療」「製造業」といった括りでも、事業ごとに成長性・利益率・投資家層が異なれば、一つの株にまとめること自体が割安要因になる。「関連事業だから一体で持つ」という説明は、各事業が単独で評価された場合の価値を上回っていることを示せて初めて通用する。
⑥ 出典
公開報道(Third PointによるBaxterへの分離要求と、Vantiveのスピンオフ)