「全部売れ」から「一部整理」へ:Third PointがCampbellと折り合った
Campbell Soup Company × Third Point(2018-2019年)
① 会社概要
Campbell Soupは米国の老舗食品メーカー。Snyder's-Lance買収が投資家を失望させ、成長の停滞が問われていた。
② アクティビストの登場背景
2018年、Third Pointが、象徴的ブランドはプレミアムで売れるとして会社の全面売却・取締役会の刷新を要求した。
③ 会社・取締役会の対応
交渉の末、Third Pointは取締役2議席を得て和解。会社は非中核事業の売却を加速したが、全面売却には至らなかった。
④ 結果と評価
全面売却は実現しなかったが、ポートフォリオは簡素化された(局面で+約3%)。要求の一部が実現する典型的な着地となった。
⑤ 日本の経営者・取締役への示唆
アクティビストの「全部売れ」という最大要求は、しばしば「一部整理+取締役追加」という現実的な着地への交渉の起点である。満額回答を避けられても、非中核事業の整理や取締役会の一部開放という形で、必ず何かを譲る結末になりやすい。「ゼロ回答で押し返せる」と考えるのは危うい。
⑥ 出典
公開報道(Third PointによるCampbell Soupへの介入と、取締役2議席での和解・非中核事業の整理、2018–2019年)